白熱電球と蛍光灯の電気代比較(蛍光灯の消費電力)

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白熱電球と蛍光灯の電気代比較について

家庭でも多く使われている白熱電球についてですが、これと同様の働きをする「電球形蛍光灯」があります。これらの二つを比較しながら「電気代(消費電力)」と「電球代金」の観点から比較していきます。

追記)白熱電球については国の方針に伴い、代替のきかないものを除き、多くが廃盤となっています。

 

白熱電球と蛍光灯の電気代比較

まず、白熱電球や蛍光灯の「消費電力」というものを考えます。消費電力というのはその電球や蛍光灯を点滅させるために必要な電力のことを指し、通常は白熱電球や蛍光灯の型番に記載されています。

例えば、一般的なクリア電球である「L100V40W」の消費電力は「40W」となります。これを1時間使用した際の消費電力の合計は「40Wh(ワットアワー)」となります。(このワットとワットアワーなどの関係については「消費電力とは(外部サイト)」などのサイトで詳しく説明されているようなのでそちらをご参照下さい)

その上で電気代を計算する手段として以下の簡易的な計算式を用いて計算します。電気代というのは、通常1kWh(1000Wh)あたり23円程度で計算されます

電気代=W数/1000×点灯時間(時間)×23円

ご家庭で利用する40W形の「白熱電球」が10個・1日の点灯時間8時間という計算の下で、これらを全て「電球形蛍光灯」に交換したと仮定して電気代を計算していきます。

40W形白熱電球8時間当たりの電気代(年間)(10個分)
40/1000×8時間×365日×23円×10個=26,864円

同様の明るさを持つ電球形蛍光灯は10Wの消費電力で点灯が可能となっています。よって、
40W形電球形蛍光灯8時間当たりの電気代(年間)(10個分)
10/1000×8時間×365日×23円×10個=6,716円

以上のように、1年間で2万円以上も電球形蛍光灯を利用した方がお得になるという計算が成立します。

しかし、一般に「電球形蛍光灯は値段が高い」という印象をお持ちの方も多いようです。次は白熱電球と電球形蛍光灯の本体価格という点から比較していきます。

 

白熱電球と電球形蛍光灯の価格比較

コストプランショッピング-電球販売-」では、40W形の白熱電球と同様の明るさを持つ電球形蛍光灯が以下の価格で販売されています。実売価格ですので比較しやすいかと思います。

・白熱電球(L100V40W):84円/個(税込)
・電球形蛍光灯(EFA10EL/8-R):945円/個(税込)

これだけを見ると、白熱電球の方が1個あたり10分の1以下の価格で販売されており、電球価格比較をすると圧倒的に白熱電球の方がお得ということになります。

しかし、電球には寿命(定格寿命)というものがあります。
上記の白熱電球の寿命はおよそ「1000時間」、対して電球形蛍光灯の寿命はおよそ「6000時間」となっており、およそ6倍電球形蛍光灯の方が長寿命ということになります。

この寿命分を補正すると、電球形蛍光灯が1回切れる間に白熱電球は6回買換えが必要と言う事になります。つまり、寿命を考慮した場合、白熱電球の商品代金を6倍した価格が寿命考慮を行った場合の価格ということになります。

上記の補正を行うと

・白熱電球(L100V40W):504円/6個(税込)
・電球形蛍光灯(EFA10EL/8-R):945円/1個(税込)

というように、差は1/2以下に収まってきました。

 

総論:白熱電球と蛍光灯の総コスト比較

電気代と電球の費用を加味して、節約度を比較していくと以下のように計算する事が可能です。

・白熱電球(6000時間点灯・電球10個)
電気代:55,200円
電球代:84円×10個×6回=5,040円
合計額:60,240円

・電球形蛍光灯(6000時間点灯・電球10個)
電気代:13,800円
電球代:945円×10個=9,450円
合計額:23,250円

上記の通り、電気代と電球代を含めて計算した場合でも電球形蛍光灯を利用する方がはるかに節約効果は高いといえます。

さらに、電球形蛍光灯を利用する方が、電気の消費量を必然的に減少させることができるため、家計だけでなく問題となっている地球温暖化などの地球規模への影響も少なくすることができ、省エネ効果が高いと言えます。